「双子の騎士」のお話

「双子の騎士」

1958年1月号〜1959年6月号まで なかよし連載

1953年1月号〜1956年1月号まで 雑誌、「少女クラブ」に連載された「リボンの騎士」の続編として創られました。

最初は「リボンの騎士」と言うタイトルで連載され、後に単行本化されるに当たって,混乱を避ける為「双子の騎士」に改題されます。

 

あらすじ

「少女クラブ版・リボンの騎士」でめでたく結ばれたサファイヤとフランツの間に双子の王子、と王女が誕生します。

大変おめでたいことなのに,この双子誕生が新たな悲劇を生んでしまいます。

「王子」と「王女」どちらが王位を継承するのか・・・。

前作でシルバーランドでの掟は「王女でも王位を継承できる」ということになっていますから、ますます「どちらなのか」が国民レベルにまで騒がれるこ

とになってしまいました。

そこでサファイヤとフランツは天の神様にその采配をゆだね、天使チンク(前作のチンクとはちがうようです)の導きによって「王子」が王位を継承すること

が決まったのです。

ところが「王子」の王位継承を不服とするダリヤ公爵とその夫人の悪巧みによって王子はさらわれ、怪物ズボラの住む「ズボラの森」へ捨てられてしま

います。その後,王子は運良く心優しい鹿,パピに助けられ,育てられることになります。

さて、城に残された王女は王子がさらわれたことを隠す為,時間制で王子として過ごさなくてはならない運命をせおいます。そう、かつてのサファイヤのように

一度王子が王位継承者と発表してしまった為、継承権は王子のみにあり、そのために、いなくなったことは隠さなくてはならないのです。

15年後,15歳になった王女ビオレッタはさらわれた兄の存在を知り、その探索をはじめます。

ここから王女ビオレッタの兄を探しつつの冒険が始まります。権力を握ったダリヤ公爵夫妻のわるだくみ、黒い王子の陰謀などを乗り越えながら最後は

兄、と再会、二人で協力し合ってダリヤ公爵夫妻、黒い王子を倒しハッピーエンドで終わります。

 

ちょっと一言→この物語はあくまでも「少女クラブ版のリボンの騎士」の続編です。なのでサファイヤの国は「サファイヤ国」フランツの国は「シルバーランド

この2つの国が一緒になって、この「双子の騎士」では国の名前が「シルバーランド国」となっています。

なかよし版,アニメ版になじんだかたたちは「ゴールドランド」はどこへいったの???とお思いになるかもしれませんが,決してフランツが「入り婿」になった

わけではないのです・・・(笑)

 

キャラクター紹介

サファイヤ

前作「リボンの騎士」では主人公だったサファイヤは、ここではシルバーランド国の国王フランツのお后さま。

彼女とフランツの間に生まれた双子の子供がここでは活躍することになります。相変わらず逞しく剣をふるうシーンがでてきます。

フランツ

シルバーランド国国王。残念なくらいにこの作品では活躍の場はありません。自分の王女をサファイヤと同じ運命を歩ませることを決めてしまうなど,

相変わらずのこまったちゃんぶり。

ちょっと一言→管理者花椿が「フランツ」に冷たい・・・こう思われるかもしれません。いえいえ、じつは愛するあまり「いぢめちゃう」のです。

ビオレッタ

サファイヤとフランツの子供。シルバーランド国王女として誕生。この物語の主人公です。

年齢:この物語では15歳(だいたい10歳〜15歳の話がメインのようです。)

王位継承権をもつ双子の兄,デージィがさらわれていなくなってしまった為に、一日おきに兄の変わりに王子のふりをしなくてはならなくなります。

外見:かつてのサファイヤそっくりです。強烈な髪の毛のくせが受け継がれています。(笑)

デージィ(ロニー)

サファイヤとフランツの子供。シルバーランド国王子として誕生。正式な王位継承者。

ビオレッタと比べると登場は少ないですが,一応主人公。

赤ん坊の時にさらわれ、通称「ズボラの森」に捨てられます。その後,心優しい鹿のパピに「ロニー」と名づけられ育てられます。

外見:双子の設定なのでビオレッタにそっくり。くせ毛は同じですが,前髪をたらしています。

注:実際の男女の双子は、顔がそっくりに誕生する一卵性双生児とはちがい、二卵性双生児。そっくりになることはほとんどありません。

ただそこはやはり同じ遺伝子をうけつぐ兄妹なので「良く似る」ことはあるそうです。ああ、おなじツッコミを「アフルとジムサ」にもしたっけ←またまたマニアック!

手塚先生は医学博士なので当然これはご存知。確信犯ですね。

備考: パピになずけられた『ロニー』という名前ですが,雑誌掲載時にはその名前をつかっておらず、「デージィ」のままだったようです。

おそらく単行本化する際,手塚センセがなおされたのでしょう。

 

このページ文章の無断転用はご遠慮ください。 『リボンの騎士』『双子の騎士』の著作権は虫プロ、手塚プロにございます。

続きがあります→